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【最終話】不動産の営業マンが神に見えた日。僕らが「売却」と「購入」を同時に成功させた起死回生の一手

階下からの騒音クレームに始まり、数十万円のリフォーム見積もりに絶望

そして、いざ住み替えを決意するも、今度は「安すぎるマンション売却査定額」という巨大な壁が、私たちの前に立ちはだかりました。

理想の戸建ては見つけた。でも、今の家が希望額で売れない限り、その夢には手が届かない。 絶望的な状況の中、僕たちの手元に残された武器は、偶然手に入れた「3,100万円なら買い取れる」という、たった一つの情報だけでした。

この記事では、その一枚のカードを手に、僕たち家族が打って出た起死回生の一手についてお話しします。


「いっそ、あなたたちが…」 ダメ元の交渉

目の前には、一目惚れした理想の戸建て。 後ろを振り返れば、希望額より300万円も安い査定額しか提示してこない買取業者たち。

進むことも、戻ることもできず、途方に暮れていたある日。 僕は、購入を仲介してくれていた不動産会社の営業担当・Sさんに、半ばヤケクソでこう切り出しました。

「Sさん、もう正直に言います。この家は本気で買いたいんです。でも、今のマンションが希望額で売れなくて、資金が足りません」 「…いっそ、Sさんの会社で、僕のマンションを買い取ってもらうことなんて、できませんか…?」

無茶苦茶な相談だとは分かっていました。 普通、不動産仲介は「売りたい人」と「買いたい人」を繋ぐのが仕事です。自らが買取のリスクを負うことは、滅多にありません。

しかし、Sさんは嫌な顔一つせず、真剣な表情でこう言いました。 「…分かりました。一度、社長に掛け合ってみます。ちなみに、内海様のご希望額はおいくらなんですか?」

最強の武器「3,100万円」という根拠

ここで、僕たちの唯一の武器が火を噴きます。

「はい。実は先日、別の新築マンションのデベロッパーさんから、『3,100万円で買い取れる』という具体的な提示をいただいてるんです。これが、僕たちが考えるこの家の正当な価値だと思っています」

この一言が、Sさんの目の色を変えました。 僕が提示したのが、単なる「希望」ではなく、他のプロが算出した「根拠のある価格」だったからです。

「なるほど…その資料、お借りできますか?それがあれば、社長を説得できるかもしれません!」 Sさんは力強くそう言うと、資料を手に足早に事務所へ戻っていきました。


運命の電話。「社長、OK出ました!」

それから数日、生きた心地がしませんでした。 もうダメかもしれない。理想の家も、諦めるしかないのか…。

そんなことを考えていた夕方、スマホが鳴りました。Sさんからでした。 震える手で電話に出ると、少し興奮したようなSさんの声が聞こえてきました。

「内海さん!やりました!社長、OK出ました!3,100万円で、うちが買い取ります!」

受話器を置いた後、隣にいた妻と二人、思わず「よっしゃ!」と叫んでガッツポーズをしたのを、今でも鮮明に覚えています。 絶望の淵から一気に天国へ。あの日、Sさんは僕にとって、まさに神様のように見えました。

もう一人の功労者、「地元の銀行」

売却と購入が同時に決まり、手続きはトントン拍子で進みました。 複雑なお金のやり取りがスムーズにいったのには、もう一つ理由があります。

それは、今回お世話になったのが、以前のマンションを購入する際に住宅ローンを組んだのと同じ「地元の銀行」だったことです。 すでに僕たちの情報が登録されており、審査や手続きが非常にスムーズでした。売却で得たお金を、前のローンの返済と新しいローンの頭金に充てる、という複雑な資金移動も、同じ銀行内だったからこそ、安心して任せることができたのです。


最後に:この3部作で、本当に伝えたかったこと

騒音トラブルから始まった、僕たちの長い住み替えの物語は、こうして幕を閉じました。

この3つの記事を通じて、僕が本当に伝えたかったことは、たった一つです。 それは、「情報を知っているかどうか」が、あなたの資産と未来を大きく左右する、ということ。

僕たちがもし、リフォーム費用の相場を知らなければ。 そして何より、自分たちのマンションの本当の市場価値を知らなければ。 今頃、数百万円もの大金を損をして、全く違う未来を歩んでいたかもしれません。

僕たちの起死回生の一手は、決して奇跡ではありません。 「3,100万円」という「情報」があったからこそ、打つことができた、必然の一手だったのです。

これから家の売却を少しでも考えているなら、どうか僕たちのように後悔しないでください。 まずは、あなたの「武器」を手に入れることから始めましょう。

長い物語にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。 このブログでは、これからも僕の回り道だらけの人生から得た、リアルな経験談を発信していきます。

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この記事を書いた人

30代・2児の父。キャリアやマイホームの悩みと格闘した自身のリアルな体験談を通じて、あなただけの「最適解」を見つけるヒントを発信しています。現役営業マン。

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