子供の足音、気になりますよね。 以前の僕は、階下からのクレームに悩まされ、精神的に追い詰められていました。
DIYでの対策(防音マットや遮音シート)では対策がしきれず…。 僕たちが最後の望みを託したのが、専門業者による「防音フローリングへのリフォーム」でした。
この記事では、僕たちが実際にリフォーム会社さんから受け取った、4通のリアルな見積内容を公開しながら、本気でリフォームを検討し、悩み、そして断念するに至った全経緯をお話しします。
専門業者に相談。提示された4つの選択肢
藁にもすがる思いで連絡したリフォーム会社の担当者さんは、非常に親身に相談に乗ってくれました。そして、私たちの状況と予算に合わせて、4つの異なるプランを提案してくれたのです。
一つずつ、当時の僕たちの心境と共に見ていきましょう。
なお、前提として、築20年強の中古マンションです。リフォームする面積は28㎡で見積依頼を出しておりました。(リビング+廊下)
プラン①:タイルカーペット貼工事(税込 ¥145,444)
まず、最も手軽で安価なプランが、リビングと廊下にタイルカーペットを敷くというもの 。 提示された金額は約14.5万円 。
「これなら、何とかなるかもしれない…!」 一瞬、希望が見えた金額でした。しかし、すでにウレタンマットを敷いてダメだった経験から、「カーペットを敷くだけで、本当にあのクレームが止まるだろうか?」という不安が拭えませんでした。
プラン②:タイルカーペット+遮音下地(税込 ¥215,111)
そんな僕たちの不安を見透かしたように、次に提案してくれたのが、タイルカーペットの下に「アンダーレイシート」という遮音用の下地材を仕込むプランでした 。 金額は約21.5万円 。
プラン①より約7万円のアップ。これで効果が高まるなら…と心が揺らぎます。しかし、これでもまだ根本的な解決にはならないかもしれない、という疑念が残りました。
プラン③:防音フローリング LL-45(税込 ¥374,000)
そして、本命として考えていたのが、床材そのものを防音性能の高いフローリングに張り替えるプランです 。 遮音等級LL-45という、マンションで一般的に使われる標準的な防音フローリングへのリフォーム 。
提示された金額は約37.4万円 。 「やっぱり、床を張り替えるとなるとこのくらいはするのか…」 決して安い金額ではありません。しかし、これで長年の悩みから解放されるなら…と、本気で心が傾きました。
プラン④:防音フローリング LL-40(税込 ¥512,111)
「もし、さらに上の遮音性能を求めるなら」と、最後に提示されたのが、遮音等級LL-40という、より高性能なフローリングへのリフォームでした 。 その金額、約51.2万円 。
「ご、50万円超え…!」 正直、目眩がしました。ごく普通のサラリーマン家庭である我が家にとって、これはあまりにも大きな金額です。
僕たちの心を折った、見積書の「※」に書かれていた一文
50万円という金額に打ちのめされながらも、僕たちは「これで解決するなら…」と、LL-45(約37.4万円)のプランを軸に検討を続けようとしました。
しかし、その見積書を隅々まで読み返していた妻が、ある一文を見つけます。
※防音フローリングは軽量床衝撃音を防ぎますが、足音等の重量床衝撃音の防音は難しいです
…え? スリッパの音や、モノを落とした時の軽い音(軽量床衝撃音)は防げる。 でも、僕たちが一番悩んでいる「子供が走り回るドスドスという足音」(重量床衝撃音)の防音は、難しい…?
大金をかけても、一番の問題は解決しないかもしれない。 この専門家からの「公式見解」とも言える一文が、私たちの心を折るには十分でした。
【まとめ】リフォームは諦めた。でも、まず「知る」ことが何より大事
私たち家族は、この一連の見積もりを経て、リフォームという選択肢を完全に断念しました。 しかし、これは「リフォームが無駄だ」と言いたいわけではありません。むしろ、ご家庭の状況や音の種類によっては、最も有効な解決策になり得ます。
僕たちがこの経験から学んだ一番大切なことは、「まず専門家に相談し、具体的な費用と、その限界を知ること」です。
「うちの場合、リフォームしたらいくらかかるんだろう?」 そう思ったなら、まずは複数の会社から無料で見積もりを取って比較検討するのが鉄則です。今回のように、1社だけでも複数のプランを比較でき、自分たちの状況に合った現実的な選択肢が見えてきます。
リフォームを諦めた僕たちが、次に取った行動は「住み替え」でした。 しかし、ここからが本当の戦いの始まりだったのです…。
別記事に続きます。
コメント